カズオイシグロノーベル賞受賞！作品は皆ウソだ！新聞は事実を書く！

ノーベル文学賞を受賞したカズオイシグロさんが、
「自分の作品はみなウソを書いてる」とテレビで語っていました。
しかし、新聞は事実を書いている！とも。

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小説はウソを書く。新聞は事実を書く！

ついこの間の日曜日、テレビをつけると、

ノーベル賞作家がでておりました。

名を「カズオイシグロ」さんというのだそうです。





あまり関心がなかったので名前を知りませんでした。（苦笑）


小さな居酒屋か、喫茶店のような感じの

部屋で、２０人ぐらいの学生らしい若者たちに

何か話しをしていました。

硬い講演のようなものではなく、

「トークショウ」のような小さなイベント

を思わせる感じでした。


イシグロさんご本人は、前の小さなステージで、

一人、丸椅子に腰かけて、若者に語りかけている

という風でしたね。


話しがひと段落したところで、若者から

質問が出ました。

場所はロンドンですから、若者たちは皆イギリス人

だったようですが、


質問したのは、日本人だったようで「日本語」で

しゃべっていました。


たぶん留学生だったんでしょうね。

小柄で、髪を長く垂らした女学生のようでした。



質問は、


「・・小説は、作者の作り上げたもので、虚構の世界です。

つまり、それは　ウソ　です。

それについては、どう考えておられますか？」


そういう意味の内容でした。


それに対して、イシグロさんは、次のように

応えていました。



「・・・小説（作品）はウソを書きます。

私の作品も皆　ウソ　です。

新聞は事実を書きます。」と


当たり前だという顔で平然とおっしゃるのです。


思えば、
僕は、小説をほとんど読んできませんでした。

というより、作家の作り上げた「ウソッパチ」ばかり

の小説を読む気にならなかったというのが本音です。


読む前からそんな気持ちがあったので、

どうしても、小説を　手に取ることが出来なかったんです。


そういえば、たしか７～８年前に「物理学」でノーベル賞を受賞した先生

もそんなことを言ってましたね。

「益川俊英」とおっしゃる大学の先生です。



（益川俊英＝ノーベル物理学賞受賞者）



僕と同じ考えを持つ人がいるんだな～～と

妙に嬉しくなっちゃったので、覚えているんです。


その人が、「ノーベル賞」　を受賞した学者でしたので、

なおさらのことでした。

この先生、大学の教授だけあって、読書量は

大変なものです。

しかし、

「小説は、一切読まなかった・・・！」


そうです。

小説はウソを書くがそこには真実が隠されている

では、イシグロさんは、何故小説を書くのでしょうか？


イシグロさんは、「小説はウソを書く」と言ったあと、

「新聞は事実を書く」と付け加えました。


「しかし、小説は虚構ではあるがその奥には、

真実が隠されている」


と付け加えたのです。


さらに、

「真実に出会ったとき、人は、感動し、

悲しみ、驚いて、心を揺さぶられる」


と言う意味のことを語ったのです。



実は、僕も「そのことを」いまでは少し

分かってきたような気がします。


２年前、お笑い芸人の「又吉」さんが、

小説「火花」で社会現象になるほど、超話題になりました。






僕は、たいして気のすすまぬまま、

興味半分で「火花」をゆっくり読んでみました。


それによって、イシグロさんの言う


「ウソの裏にある何かしらの真実？！」


をちょっぴり感じたのでした。


これは、想定外でした。ハイ！

タグ：ウソ 作品 小説 受賞 ノーベル賞 カズオイシグロ