祈りだけで病気を治す密教！その力を目の当たりにしてビックリ仰天！

以前のことですが、

「　難病は祈りで治る　」　という本　を読んで、著者の許可を得た上で、

私は大阪から、東京にあるそのお宅へ向かいました。



東京四谷にあったお家は、「真成院（しんじょういん）」

という立派な大寺院でした。


ひょっとしたら、ここで治してもらえるかもしれない？


長い間、闘病を続けていた私は、一縷の望みをかけて、

この寺院のお坊さんに期待していました。

読んだ本には、全国からやって来る病人を、祈りで救っている体験が、

数多く書いてあったのです。

この寺院に滞在中、ボクは生まれて初めて、　


「病人に、指一本触れないで病気を治す」


という、密教の不思議な現象をまのあたりにしたのでした。


ええっ？？


この時のボクの驚きは、一様ではありませんでした。

祈りだけで、病人たちの痛みや、病状が、よくなっているのです。


「ホンマニ、こんなこともあるんや！？」

もう、ビックリもいいところでした。（笑）


患者は、日本のあらゆる所から来ています。

ほとんどが、日帰りの人で、難病者ばかりです。

心臓の悪い人、交通事故で下半身が不自由なひと、

がんの患者・・・・等々、　症状は実ににさまざま。


畳八畳ぐらいの部屋に、数人の患者が適当に座ります。

僧侶が仏壇の前に正座して、まんだらに手を合わせ、

祈ること、約３０分。


その間、患者たちも、正面のまんだらに向かって、

それなりに手を合わせています。

祈りが終わると、患者の方に向き直った僧侶が、

患者一人、一人に、

「どうですか？」　　

と声をかけていきます。


「ありがとうございます。 これで、杖なしに帰ることが出来ます」

膝が痛くて、杖を突いてこの寺へやってきた老女が、

喜んで、僧侶に頭をさげて感謝しているのです。



　　＜大学医学部の教授が僧侶の祈りを頼る！＞


そして、さらに私が驚いたのは、大学医学部の教授　という人が、

来ておられたことです。

この先生は、肝臓が悪く、自分の大学で、どうしても治せないので、

噂を聞いて、この寺にやってきたと言うことでした。


そっと、ささやくように語ってくれた、教授の話に、

私は、なんとも、複雑な思いをぬぐえませんでした。

最高学府の先生が、自分の病気を、

自分の属する医学部で治せず、

お寺のお坊さんの祈りに頼って来ておられる？！


このことは、ボクにとって、全く腑に落ちませんでした！

もう、目が、白黒でした（笑）


しかし、まぎれもない事実なのです。


ボクは、期待が膨らみました。

「きっと、ボクもここで治してもらえる！」

気持ちがワクワクしたものです。


ところが、毎日、祈っていただいたにもかかわらず、

僕の場合は、残念ながら、効果を望むことは

できませんでした。



１か月たって、僧侶は、

「君の場合、私の力が及ばなかった。　スマナイ！」

といって、僕に謝られたのでした。

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